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旅行、登山、グルメに関する備忘録

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【9月】白馬岳:栂池より登る -雄大なる国境稜線-

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しろうま?はくば?

2020年最後のアルプスは北アルプス北部の白馬岳に1泊2日で登りました。

白馬(はくば)村にある白馬(しろうま)岳。紛らわしいったらありゃしない。

本来は山に現れる馬形の残雪が苗代を作る時期にできたので、苗代の馬→代馬から白馬岳になったようです。

つまりは「しろうま」が正しいそうで、「はくば」は間違った読みだそうで、それが村の名称になってしまったことでものすごい紛らわしいことになったようです。

今となっては「はくば」の方がメジャーですね…

 

当初は猿倉から大雪渓を登り、一泊してから栂池方面に下る予定だったのですが、大雪渓が融雪でまさかの通行止め。

予定変更で栂池からピストンしました。

初日にガスっていた稜線も下山時にはしっかり晴れて登りの時とは全く異なる景色で、雄大な稜線歩きを楽しめました。

 

また、いつもなら車中泊ですが、今回は前日には時間もあったので、素泊まりで宿泊しました。
PM22:00到着 AM6:00出発でしたが、快く対応していただきました。

travel.rakuten.co.jp

 

今回もダイジェストとして動画にまとめているので、登山道の雰囲気などは以下からご覧になってください。

 

youtu.be

 

今回のルートと行動ログ

乗鞍岳(白馬連峰)・船越の頭・小蓮華山(大日岳)・白馬岳・離山(白馬村) / adderさんの白馬岳小蓮華山(大日岳)乗鞍岳(白馬連峰)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

白馬岳は栂池、猿倉が主要な登山口になります。

他の方の登山記録などを見ると猿倉から大雪渓に上がり、2日目に栂池方面に降りるのが人気のようです。

我々もその予定でしたが、2020年は7月の長雨、8月の猛暑の影響で大雪渓の融雪が進み、登山の前々日にまさかの通行止め。栂池ピストンとなってしまいました。

栂池ルートはゴンドラ・ロープウェイを乗り継ぐので、ある程度時間に余裕を持った方が良いです。

www.nsd-hakuba.jp

 

栂池からのルートは以下のパートに分類できます。

・登山口~天狗原:いきなりしっかり登る樹林帯

・天狗原~白馬大池:ゴロゴロした岩場の登り下り

白馬大池~白馬岳山頂:雄大な稜線歩き (晴れれば最高)

 

樹林帯~岩場~稜線と変化に富む登山道ですが、危険箇所もなく、非常に登りやすいです。

ただし、往復20km近く、累計標高差も1800m程度あるので、体力は必要です。

 

栂池高原駅からスタート

Day1 AM6:17 栂池高原

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朝6時過ぎでこの並び。登山者の朝は早い…

ちなみに始発は7時ですので、最速で乗りたい場合は5時台じゃないと厳しそうですね。 

 

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これが噂の「栂の湯」か、帰りの♨はここだな…と思っていたらまさかの閉業。

立地最高なのになぁ。

 

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足湯もあります。

 

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登山届などもこちらで。

 

f:id:Adder:20210424105243j:plain登山絡みのところは大体そうですが、こちらも例に漏れずJAFモンベル、JROなどの会員であれば割引です。

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ゴンドラの後は、少し歩いてロープウェイに乗り継ぎます。

 

AM8:22 栂池自然園

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栂池高原駅から結構時間がかかってしまいましたね。

栂池高原駅に6時着は少し遅かったかも…

 

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登山口までは少し舗装路歩き。

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立派な栂池ヒュッテ。

ロープウェイの混雑を避けたいならここに泊まるのもありかも。お風呂もあるみたいですし。

 

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ビジターセンターの前にある登山口から登り始めます。

 

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少し登ったところから振り返ると栂池自然園が見えます。

 

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登山道は最初からしっかり登ります。きちんと準備しておいた方が良いですね。

 

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まだまだ先は長い。

 

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銀◯水。ネットで調べると銀冷水のようです。

 

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恐らく(?)そのまま飲めるようで、汲んでいる人が何人かいました。

 

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アルプスは早くも紅葉が始まっています。前回の御嶽山から1週間で山の季節は一気に進んだみたいです。

 

AM9:25 (+1:03) 天狗原

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登山開始から1時間で天狗原に到着。
写真には撮っていなかったですが、天狗原直前の登りが結構急で、広場もあるので多くの人はそこで休憩していました。

 

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天狗原は湿原なので、木道になっていますが、区間的には短いです。

天狗原からの登りはゴロゴロの岩場を進んでいきます。

 

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天狗原を振り返ると、一瞬だけガスが晴れていました。

 

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岩場を進む。結構な人がいるので、落石に注意です。

 

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天狗原はまたガスに。うーん、今日の天気はあまり期待できなさそう…

 

AM10:26 (+2:04) 乗鞍岳

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ゆるゆると登り、乗鞍岳に到着。

 

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休憩していると、近くで歓声が。見に行くとホンシュウトガリネズミヤマネがいました。

ちなみにホンシュウトガリネズミはネズミではなく、モグラの仲間だそうな。

もう1つ言うと、ヤマネは通常のネズミではなく、リス目なので、背中に縞があり、リスに近いようです。

草の根や苔にしきりに顔を突っ込んでましたが、何か食べ物でもあるのでしょうか?

 

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乗鞍岳から少し下って、白馬大池に向かいます。

といっても、本当にすぐ下るだけです。

 

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白馬大池が見えました。

赤い建物が白馬大池山荘ですね。

 

AM11:08 (+2:46) 白馬大池山荘

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白馬大池山荘に到着です。

さっきも休憩したような気がしますが、おなかが減ったのでまた休憩します笑

 

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お昼はウマーメシ。ウマー。

 

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白馬大池周辺の斜面は黄葉していました。
青空だったらなおきれいだったのだろうな。

 

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そして高山の定番チングルマ。既に穂になっていますが画になります。

 

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たっぷり休憩したので、登り再開です。

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ガスなのでアドレナリンも出ませんが、コツコツ登っていきます。

このあたりは雷鳥坂という名前が付いていて、天気も悪いので、ちょっと期待していたのですが、雷鳥の気配は無く…

 

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紅葉や時折晴れる景色を糧に登っていきます。

PM12:18 (+3:56) 小蓮華山

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小蓮華山に到着。結構な混雑です。まあ途中で休む場所もあまりないので、しょうがない気もしますね。

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このあたりから少しだけ晴れる機会も増えてきました。

山頂に着くあたりで晴れないかなー

 

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小蓮華山を振り返る。沢山の人が休憩しています。

 

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PM13:47 (+5:25) 三国境

このあたりが一番きつかったような気がします。

ガスガスでほぼ全く景色も見えず、アドレナリンは出ず。

その証拠にしっかり写真を撮っていません笑

 

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三国境から少し歩くと、ガスが晴れて、雲海のようになってきました。
これは期待していいのか…?

 

PM14:51 (+6:29) 白馬岳山頂

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そんな期待を打ち砕くガス。残念。

 

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山頂でゆっくりコーヒーを飲んでいたらガスが晴れて、奥は雲海のようになっていました。

ということは、山頂付近のガスが取れれば最高の景色が見られるはずッ!

夕方に期待です。

 

今回は山頂に近い白馬山荘ではなく、白馬岳頂上宿舎に宿泊するので、そこまで山頂から下ります。

 

PM15:32 (+7:10) 白馬岳頂上宿

ほぼコースタイム通りに到着。

受付を済ませて、飲食コーナーでティータイム。

ゆっくりしていると、外から歓声が。遂に来たかと思い、カメラを抱えて外へ行くと待っていたのは絶景でした。

 

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これだよ!これ!これが見たかったんや!

これがあるから登山はやめられねぇ。感無量です。

 

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杓子岳と白馬鑓ヶ岳。今回は行けないけど、次回はリベンジする!絶対!

 

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白馬岳を振り返る。こんな形していたんですね。

なんか別の星みたいです。

 

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丸山方面も良い稜線ですねぇ。

 

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奥の三角形ピラミッドは剱岳。かっこいい。

 

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西側には旭岳。登山道はないらしいけど、かっこいいなぁ。

 

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次回は絶対行くんだ♨

 

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そんなわけで夕食のお時間。今夜はシーフードカレーでした。

ちなみにこのカレー、カレー自体がおかわり自由なのは他の山小屋も同じですが、トッピングもおかわり自由です。

つまり、上に乗っているヒレカツが食べ放題!何枚載せても良いですよーと小屋の従業員。笑いの止まらない私。最高です。

結局おかわりもして、ヒレカツも5枚以上食べました。

更にカレーだけでなく、ぷちケーキもおかわり自由という大盤振る舞い。端的に言って最高。

普段はバイキングですが、コロナ禍で簡易的なバイキングだとか。そんなこと言われたらまた来たくなっちゃうよ…

 

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夕食後はガス…

夕食を食べまくったら、眠くなったので、気絶したかのように眠りました。

 

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そして、夜中に目が覚めて、外を確認すると満点の星。

 

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Day2 AM4:39 下山開始

今日は帰りの渋滞を考慮して山頂で御来光を拝んで下山する算段です。

 

AM5:07 白馬岳山頂

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白馬岳山頂到着。頂上宿舎から30分弱ですね。まあまあ遠いです。

やはり山頂へのアクセスは白馬山荘の方が上ですね。

目当てのご来光は見れそうです。ヨッシャ!!

 

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9月下旬ということもあり、結構な寒さです。氷点下は恐らく行ってましたね。

 

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周りが明るんできました。

 

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ご来光!最高!

 

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白馬岳のモルゲンロート。


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槍ヶ岳方面も望めました。ガス寸前ですが。

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モルゲン剱岳

 

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非常に名残惜しいですが下山します。

 

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絶景に後ろ髪をひかれる。何度も振り返ってしまう…

 

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まあ向かう先も絶景なんですけどね。

 

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昨日不完全燃焼だった分、最高である。本当にもう。

 

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白馬岳、東側から見ると凄い荘厳ですね。西側の山容とのギャップも良い。

 

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奥に剱岳

 

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槍ヶ岳方面。

 

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眼下には猿倉荘かな?

次回こそは大雪渓行きたい。

 

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ラスト白馬岳。

いやー初日のガスガスがあったからこそこの景色がさらに美しく感じます。最高です。

 

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白馬大池方面へ進みます。こちらも圧巻の景色。

 

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登山者のシルエットがかっこいい。こういうの好きです。

 

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小蓮華山への稜線を振り返る。素晴らしい。今からでももう1回登りたいぐらいです。

 

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白馬大池まで下りてきたら、無風で池にリフレクトしていました。

素晴らしい。

 

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帰りは結局ガスに巻かれたので、紅葉などを楽しみながら下山しました。

 

栂池自然園にはAM10:25に下山しました。白馬岳山頂から 4:42 で下山です。

やはり下山は早いです。


下山後

日帰り温泉は「白馬栂池温泉 栂の森」に行きました。

(閉業されたようです。残念…)

 

昼食は「農かふぇ 白馬そだち」に行きました。

この辺りは観光地なので昼食時は埋まっているお店が多い中、ゆったりと過ごせました。

しかも私の好きな地産地消店。今後のお気に入りになるかも。

www.hakubasodachi.jp

 

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今回ははくば豚の醤油かつ丼とソフトクリームを頂きました。

どちらも最高に美味しかったです。特にソフトクリームはレベルが高い。

 

最後は我々が北アルプス北部に来たら必ず寄る「道の駅 おがわ」のソフトクリーム。

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イタリア製マシンを売りにしているソフトクリーム。私の超オススメです。

 

www.michi-no-eki.jp

 

山行を振り返って

初日はガスが多かったものの、夕方以降は景色も見れ、星空も最高でした。

2日目はご来光から始まり、最高の稜線歩きが堪能できました。

危険箇所もなく、おすすめされる理由もよく分かる山でした。

次回は猿倉から大雪渓を登り、白馬三山と白馬鑓温泉を堪能したいですね♨

 

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