【12月】大山:ヤビツ峠より登る -初冬の阿夫利山-
日本の大山と言えば…?
大山で検索すると、鳥取県と神奈川県の大山が出てきます。
今回は神奈川の大山に登ってきました。
天気はあまり良くありませんでしたが、雪のようなあられが降っていて初冬を感じられました。
鳥取県と神奈川県の大山。
登山を知らない人にとってはどっちがどっちだよって感じですが、まず読みが違います。
正直「だいせん」とか読める訳がないです笑
更に鳥取の大山はかつての伯耆国の名が付いて、伯耆大山(ほうきだいせん)と書くこともあります。更に難易度高い…
ちなみに神奈川の大山には元々伯耆大山に居た大山伯耆坊という天狗が移り住んだとか。
意外な関わりがあるのものですねぇ。
今回もダイジェストとして動画にまとめているので、登山道の雰囲気などは以下からご覧になってください。
今回のルートと行動ログ
大山 -ヤビツ峠より登る 初冬の阿夫利山- / adderさんの大山・春岳山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
大山の登山ルートは大山ケーブル駅から登る表参道ルートが一般的だと思います。
と言う前書きをしましたが、今回は敢えてヤビツ峠から登ります。
このご時世で混雑していそうだったのもあり、このチョイスだったのですが、大正解。
静かな山歩きが楽しめました。
今回のルートは以下のようなパートに分けられます。
・ヤビツ峠~大山山頂:イタツミ尾根に出るまでは緩やかな登り。
尾根に出てからは階段などで標高を上げる。
・大山山頂~日向薬師分岐:急な階段を下る。
・日向薬師分岐~唐沢峠:緩やかにアップダウンのある登山道。
途中崩壊地もあるが、柵や木道で整備されている。
・唐沢峠~不動尻:不動尻までの急な下り。結構膝にくる。
・不動尻~広沢寺温泉:舗装路。
山神隧道は真っ暗なトンネルなので、ライトが欲しい。
全体的に登山道はよく整備されていて、危険箇所はありません。
標高差もそこまできつくなく、人も少ないので、静かな山歩きが楽しめます。
ヤビツ峠からスタート
朝の9時前に秦野駅着。バスは既に並びが長い。
大倉行きのバスは渋沢駅ですが、ヤビツ峠行きのバスは秦野駅発です。丹沢の勘違いポイントなので気をつけましょう(1敗)
この並びなので、当然のことながら立ち乗りです…ヤビツ峠まで1時間半…長い…
と、立ち乗りに耐えていると、友人がバス酔いしてしまいました。
ちょうど「菜の花台」のバス停だったので、一旦降りました。
山道を走るバスなので、バス酔いには注意です。
酔い覚ましと次のバス待ちを兼ねて菜の花台を散策。
伊豆大島。未訪なので行ってみたい。
展望台。立派です。
展望台から富士山ドーン。相変わらず雲に隠れがちですねぇ。恥ずかしがり屋め。
この日の富士山は残念ながらこれで見納めです。
次のバスに乗り再度ヤビツ峠を目指します。
AM10:20 ヤビツ峠
ヤビツ峠到着。
ヒルクライムで上がってきた自転車の人達で結構賑わっています。
ヤビツ峠でトイレを済ませる。全面銀色に輝くトイレとは珍しい。
当時ヤビツ峠レストハウスを建設中だったので、最短の登山道から少し迂回。
現在はもう営業しているみたいですね。ソフトクリーム食べたい…
いざ登山開始。
もちろん大山方面へ。
建設中のヤビツ峠レストハウス。このときはまだ骨組みだけですね。
ヤビツ峠レストハウスの近くにはテーブル席。ピクニックにも良さそうですね。
丹沢と言えばの階段。
とは言え、大倉尾根ほどの斜度はなく、比較的ゆるく登れます(当社比)
ちなみに保安林と一概に言っても17種類もあるのだとか。
これは水源かん養保安林。その名の通り、水を貯めておくための保安林ですね。
大山山頂まで1.7km。これはゆるふわ。
ちょこちょこテーブルがあるのはありがたい。ちょっと休憩。
新規に整備された登山道。近くに資材も置いてありました。
非常にありがたい。
感謝しながら歩いていたら山頂までほぼ半分になりました。ゆるゆる。
尾根に出てきたら少し道も荒々しくなってきますが、特に危険箇所もありません。
多少斜度が増す程度。
ゆるゆる歩いていたら、あられが降ってきました。
よく混同しがちな「ひょう」と「あられ」ですが5mm以上なら「ひょう」、それ未満なら「あられ」らしい。勉強になるなぁ。
AM11:23 (+1:03) 25丁目
25丁目に到着。ここで大山ケーブル駅のある表参道と合流します。
今までと打って変わって人が沢山歩いていてびっくり。天気がいまいちでも人気の山だと再認識しました。
ちなみに表参道方面から登ると丁石が一定間隔で置いてあって、山頂が28丁目。
つまり3丁で山頂ということですね。
グレーチング階段。
鹿が格子状の構造物上を歩くのを嫌がるという習性を利用しているらしい。中々面白い対策ですね。
ちなみに猪にも効くっぽい。
あられが良い感じ。ロールケーキっぽい。ロールケーキ食べたい。
AM11:35 (+1:15) 大山山頂
ゆるっと大山山頂到着。
山頂はすごい混雑でベンチの空きを見つけるのに苦労しました。
さて、お湯を沸かして暖かいものでも食べるか!
と、意気揚々とガスバーナーを点けて1分。ガス欠に。
やっちまいました。ガス容量を気にしていなかった…
という訳で、友人に土下座陳謝。寒いので早々に下山体制を取る。
厄を落とすために奥の院で祈願しておきました。
縦走でガス不足になりませんように!
ちなみに山頂には売店もあって色々売ってます。
不動尻方面に下山。4.2kmと短そうに見えますが、不動尻までの距離なので注意。
実際には広沢寺温泉までプラスで歩くことになります。
山頂直下は結構急斜面の階段なので、結構膝にきます。登りはこれ辛そうだなぁ。
沢山の資材が登山道横に置いてあります。
登山道を再整備するのかな?
PM12:50 (+2:30) 日向薬師分岐
不動尻方面へ。急斜面も少し落ち着いてきました。
山頂はガスガスだったけど、下は少し晴れてきました。
遂に温泉の文字が。機運が高まっている♨
歩きやすい道になりました。人もおらず静かな山歩き再び。
雪のようなあられとすすきが良い感じです。初冬ですねぇ。
緩やかなアップダウンをガンガン進みます。
麓の紅葉が日に照らされて良い感じです。
見た目ちょっと怖い崩落地。
まあ柵があるので大丈夫です。(何本かは抜けかかっていましたが…笑)
連続の崩落地。最後のところは登山道も細くなったのか木道で整備されてますね。
大山を振り返る。結構歩いてきたなぁ。
PM13:42 (+3:22) 唐沢峠
崩落地を過ぎれば、唐沢峠に到着。
特に何があるわけではありませんがテーブルがありました。
そして不動尻へ標高差400mを一気に駆け下ります。
結構な急斜面。友人は結構膝にきてました。
ツボミの状態のミツマタ。これがあんな黄色いボンボンになるんですねぇ。
不動尻のミツマタ群生は1回来たことがあるのですが、綺麗でした。また来たいなぁ。
ちなみにこんな感じになります↓
PM14:36 (+4:16) 不動尻
不動尻からは舗装路。途中軽い土砂崩れになってました。怖い怖い。
山神隧道。真っ暗なトンネルです。
心霊スポットにもなってるみたいです。霊感ないので一切何も感じませんでした。
この写真の友人のほうが怖いまである。
大山も例に漏れずクマが出るのでご注意を。
下山すると晴れる法則。
良い名前×2
この道を歩いていつも疑問に思うこちら。一体何の器具なのか…?
PM15:40 (+5:40) 広沢寺温泉
駐車場まで下りてきました。
大山山頂から約3時間で下山。楽しく歩けました。
下山後
不動尻方面へ下りてきたら広沢寺温泉か七沢温泉の選択肢があるのですが、今回は広沢寺温泉へ。
七沢温泉はいくつか日帰り入浴の宿がありますが、広沢寺温泉はここ1軒。
「広沢寺温泉 玉翠荘」さん。
レトロな外観で良い。
日帰り入浴の場合は露天風呂のみ。
無事受付完了。非常に愛想の良い女将さんが対応してくれました。
ついでにサービス券を頂きました。
日帰り入浴入浴1000円ですが、半額の500円になるという破格サービス。すごい。
いつも配っているかは謎。
温泉には中庭を通っていきます。これはテンション上がる。
着替えも洗い場も外なので、寒いですが、お湯は最高でした。
ぬるめなのでしばらく出られませんが笑
内も外も雰囲気が良く、個人的には非常に気に入りました。
お昼もやっているみたいなので、次回はもう少し早く下山して温泉と猪鍋を楽しむのも良さそうだなぁ。
その後はバスで本厚木駅へ。
今回の山行はステーキで〆。最高に充実した1日でした。
山行を振り返って
天気が良くなかったものの、雨には降られず、山、温泉、グルメと充実した山行になりました。
また、ヤビツ峠~大山~広沢寺温泉は人も少なく、静かな山歩きが楽しめました。
今回はガス不足でお湯が作れなかったのは非常に反省です。しっかり確認が必要ですね。
次回は表参道からも登ってみたいです。