【12月】丹沢山:大倉より登る -近いようで遠い丹沢主脈-
そろそろ丹沢の時期かな…?
12月に入ったということで、これだけ寒くなればヤマビルも出てこない。
つまり丹沢の季節がやってきました。(正直階段灼熱地獄+ヤマビルの出る夏には登りたくはない…)
一時ガスだったものの、稜線上では雄大な丹沢主脈の姿を見ることができました。
久々の丹沢ということでどこに登ろうか思案していましたが、友人は沢山歩きたいとのことで、大倉から丹沢山へのピストンコースを選択。
久々に歩きましたが、やはり結構辛い…
蛭ヶ岳まで日帰りで歩く人はすごいなぁと改めて実感しました。
今回もダイジェストとして動画にまとめているので、登山道の雰囲気などは以下からご覧になってください。
今回のルートと行動ログ
堀山・塔ノ岳・日高・竜ヶ馬場・丹沢山 / adderさんの堀山・塔ノ岳(神奈川県)・丹沢山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
ヤビツ峠は秦野駅からバスで1時間程度かかるので、人気的には渋沢駅からバスで15分程度の大倉だと思います。
大倉からの周回ルートのコースは以下のようなパートに分けられます。
・大倉~見晴茶屋:舗装路から始まり、比較的緩やかな登り。
・見晴茶屋~花立山荘:急坂&階段地獄。辛い…
・花立山荘~塔ノ岳:比較的緩やかな斜面。
塔ノ岳直下は再びの階段がキツイ…
・塔ノ岳~丹沢山:緩やかなアップダウンを繰り返す。
全体を通して危険箇所はありません。
体力さえあれば行けます。体力さえあれば。
大倉からスタート
渋沢駅より快晴の丹沢山塊を望む。きっと終日晴れてくれるんだろうなぁ (フラグ)
大倉行きのバスはいつも通り大盛況。
AM8:21 大倉
バスを下りて準備。トイレもありますが、人数に対して少ないような感じもあります。
それだけ人気ということですね。
しばらく看板に従い、車道歩き。
国定公園の看板を通過してからは一般車道終わり。
まあまだ舗装路ではありますが。
水道施設の新設で舗装工事中。
現在は終了しているみたいですね。ちなみに水道施設では水が汲めるらしい。ありがたい。
12月ですが、まだ紅葉が残っている木もありますね。
AM8:44 (+0:23) 観音茶屋
観音茶屋に到着。まだ序盤なので、息を整える程度の休憩。
この時期にかき氷は果たして売れるのだろうか…
意外と距離は既に歩いてますね。まあ塔ノ岳は経由地なので、まだまだですが。
まだまだ歩きやすい道が続きます。
大観望との分岐。大観望は帰りに寄ることにします。
良い紅葉。
ここでようやく尾根道。ここからが大倉尾根の本性発揮です。
AM9:02 (+0:41) 見晴茶屋
見晴茶屋に到着。
振り向けば小屋の名に違わぬ見晴らし。
遠く房総半島まで見えました。
ここから始まる階段地獄。まだまだ序章です。
いきなりの紅葉ゾーン。植林されたのかな?
距離的にはまだまだ。
少し平坦になるときがちょこちょこあるので息を整える。
再びの階段。足に徐々に乳酸を蓄積してくる。そう、ボディブローのように。
AM9:28 (+1:07) 駒止茶屋
12月なのに汗ビチャビチャです。それほどまでに一気に標高を上げていく…
駒止茶屋からは少し急坂も身を潜める。
宣伝色の強い看板が出てきました。
AM9:49 (+1:28) 堀山の家
堀山の家に到着。全体的に手作り感があって面白いですね。
ちょっとグレー寄りな顔ハメ看板。
階段にちょっとうんざりしてきた友人の図。
階段→平坦→階段で確実に疲労を蓄積してきます。インターバルトレーニングかな?
ちょっとした岩場もあるので、岩を転がさないように注意。
空も開けてきました。
振り返れば眼下に秦野の街が広がります。
このあとちょっとの登りが辛い…
AM10:24 (+2:03) 花立山荘
階段に苦しめられながら花立山荘に到着。
気合入れるためにニンニクマシマシで。
休憩していたら めのまえがまっしろになった。
朝の快晴は一体…
花立山荘の値段設定がすごい。ほぼ下界と同じ程度では…?
うどんを食べるか考えていたら、丹沢のチャンプさんが登ってきていました。
ほぼ毎日この大倉尾根を歩荷しているのはすごい。我々も見習わなくては。
チャンプさんに続き我々も出発。
挨拶をしたら笑顔で答えていただきました。強いなぁ。
花立山荘からは急坂も少なく、歩きやすい。
なんだか少し雲が晴れてきました。塔ノ岳で晴れてくれるか…!?
晴れてれば蛭ヶ岳とかも見えるんでしょうけど、山頂付近は雲。
パイプ手摺の付いた階段。転倒しないように注意。
AM10:53 (+2:32) 金冷シ
鍋割山との分岐。
鍋割山と言えば鍋焼きうどん。最近食べていないのでまた行きたいところ。
階段はまだまだ続きます。
目の前の丘が塔ノ岳。もう少し…
ちなみに塔ノ岳直下も階段祭り。そろそろ階段もお腹いっぱい。
AM11:06 (+2:45) 塔ノ岳/尊仏山荘
残念ながら塔ノ岳はガス。帰りには回復していることを願ってスルー。
ここから丹沢主脈線。近いようで遠かったぜ。
丹沢山が見えてきました。意外に近そうに見える。
塔ノ岳からの下りは割と急斜面ですが、その後は緩やかな道が続きます。
西側の富士山はガスの中。どこかのタイミングで晴れないかなぁ。
あと1.9km。大倉からの長い道のりも終わりが近付いてきた。
笹の広がる道は開放感もあって歩きやすい。
ただ、結構泥濘んでいるのが残念…
AM11:47 (+3:26) 日高
日高に到着。丹沢主脈線の小ピーク。特に何があるわけではありません。
ちなみに読みは「ひだか」ではなく、「にったか/ひったか」。読めそうで読めない。
日高からの稜線は雲も抜け、蛭ヶ岳も望めて非常に展望が良い。個人的にお気に入りスポット。
西を向けば富士山がちょこっとだけ見えてました。
うーむ。大菩薩のときと言い、恥ずかしがり屋ですねぇ。
行く先も青空になってきてアドレナリンもドバドバになってきました。
階段に苦しめられた足も軽い。
友人もガンガン進みます。
あと0.5km。もう少し。
あと0.1km!
PM12:18 (3:57) 丹沢山山頂
やっと丹沢山到着。後半アドレナリンが出てきたとは言え、結構疲れました…
まだまだ精進が足りないですな。
みやま山荘でコーラを購入して優勝!最高のご褒美でした。
みやま山荘は陶板焼きが有名なので、食べてみたいところ。
今回は味噌ラーメン。濃くて美味いのが売りだけど、山ではお湯少なめなのでいつも濃い笑
1時間ぐらい休憩してたら真っ白になってきたので、下山開始。
下山とは言え、塔ノ岳には登らなくてはならない。一番きつかった…
帰りの塔ノ岳は少しだけ晴れたものの、富士山は見えず。
表尾根方面が雲で中々幻想的です。
秦野市街まで大倉尾根で一気に下ります。
帰りの紅葉ゾーンも西日で更に綺麗でした。
帰りは大観望に寄ってみます。
途中でキャンプ場。この先の「大倉高原やまのいえ」が閉鎖されていますが、テント場は利用可能らしい。
閉鎖されたやまのいえ。
大観望からの景色は中々素晴らしい。伊豆半島まで望めました。
夕焼けの丹沢山塊。今日も鍛えられました。
そんなこんなでPM16:21に大倉へ下山。丹沢山から約3時間半程度で下山です。
下山後
大倉への下山の難点は日帰り入浴施設が無いこと。
ひとまず渋沢駅までバスで戻ります。
渋沢駅から歩ける距離には「湯花楽 秦野店」がありますが、訪れたことがあるので、今回はカーシェアで「名水はだの富士見の湯」に行きました。
露天風呂もあり、施設もきれいでした。
入浴後はコーヒー牛乳。
そして今回の旅は渋沢駅前の「鶏笑 秦野渋沢店」で〆。
めっちゃ安い。丹沢で消費したカロリーを摂取するのに最適です。
この布陣でご飯1杯で足りるわけはなく、大盛りおかわりをして大満足で〆ました。
山行を振り返って
全体を通して、危険箇所もなく、有人小屋も多いので非常に歩きやすいと思います。
ただし、大倉尾根は標高差を一気に上げ、丹沢山までもアップダウンが結構あるので、体力は必要だと思います。
次回は蛭ヶ岳方面にも訪れてみたいですね。