【8月】槍ヶ岳:新穂高温泉より登る -遥か遠く槍の頂へ-
いざ、登山者の憧れ 槍ヶ岳へ
今回は友人がかねてより行きたがっていた槍ヶ岳へ。
実は3年前にも1度槍ヶ岳には登っていますが、当時は上高地からテント泊で登りました。初めてのテント泊で、上高地~の長い林道で体力を奪われ、最後の長い急登にやられた結果、KO寸前で殺生ヒュッテにたどり着いたのは良い思い出です。
そんな思い出もあり、リベンジを一瞬考えましたが、今回は別の登山道に行ってみたいなと思い、新穂高温泉から登りました。
(上高地からの水平移動が面倒だなと思ったわけではないです。ええそうですとも。)
週末の予報はあまり良くなかったのですが、初日午前中、2日目の朝は大丈夫そうだと読みました。
ちなみに予報はこんな感じ。
左からWindy
Mountain Weather Forecast
YamaYama GPV
そしてこちらがかの有名なGPV気象予報
結果としては雨に降られたのは下山時の林道30分程度で済み、槍先には晴れで登頂できました。
上記の天気予報では、Windy、GPV気象予報がほぼ的中ですね。いつもお世話になってます。
天気予報は色々なサイトがあるので、ある程度チェックして、総合的に判断してます。
本当は自分で天気図を読めれば良いんですけどね…
今回もダイジェストとして動画にまとめているので、登山道の雰囲気などは以下からご覧になってください。
今回のルートと行動ログ
槍ヶ岳・穂高岳・上高地-2020-08-29 / adderさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
槍ヶ岳の登山道は上高地ルート、新穂高温泉ルート(飛騨沢ルート)が1泊2日のメジャーどころだと思います。
新穂高温泉ルートは全体的に人が少なく、静かな山行が楽しめました。
新穂高温泉からのルートは以下のパートに分類できます。
・新穂高温泉~穂高平小屋~白出沢(しらだしさわ)出合:長い林道
・白出沢出合~滝谷避難小屋:小さなアップダウンを繰り返す細い登山道
・滝谷避難小屋~槍平小屋:比較的緩やかだが、登りが多くなってくる
・槍平小屋~千丈分岐点:つづら折りの登山道 (体感ここからきつい)
・千丈分岐点~槍ヶ岳山荘:石がごろごろした急登の登山道 (ここが一番きつい)
・槍ヶ岳山荘~山頂:鎖や梯子のある岩場
山頂直下の岩場は確かに高度感はありますが、ペンキなどに従って登れば難易度は高くないと思います。高所恐怖症の自分にとってはめっちゃ怖いですが…
新穂高温泉からスタート
AM4:27 新穂高温泉
到着が遅くなってしまった&昼過ぎから天気が崩れる予報なので、徹夜で出発です。
人生始めてのリポビタンDを投入しました。まずかった…
新穂高温泉~白出沢出合まではひたすら林道です。長過ぎる…
穂高平小屋までの近道らしいですが、ほとんど歩かれてないのか、草が生い茂る。あんまり使いたくないですね…
AM5:09(+0:41) 穂高平小屋
林道ですが、意外と登りますね。そして、暑い。朝5時でこの気温はやばい。
モルゲンロートが綺麗です。
笠ヶ岳は4年前に笠新道日帰りをして、膝が破壊されました。次は泊まりで行きたい。
9月に入ろうかという時期ですが、紫陽花が咲いてました。
AM5:55(+1:28) 白出沢出合
やっと林道最終地点の白出沢出合到着。長かった…林道は飽きました。
ちなみに白出沢は「しらだしさわ」と読むそうな。勝手に「しろいでさわ」だと思ってました。
まだまだ天気が良いですね。本当に崩れるんでしょうか?
白出沢から本格的な登山道になってきました。ここから小さなアップダウンを繰り返します。
ちょうど良い時期だったのか、花が沢山咲いています。
大きい岩の間に書いてありました。緊急時とはいえ、キジ打があった場所に避難はしたくないですよね。
穂高方面も良い天気です。
花連発。本当に多いです。癒やされます。
AM7:12(+2:45) 滝谷避難小屋
滝谷避難小屋に到着。滝谷避難小屋は結構きれいで、十分泊まれそうだなと思いました。後で調べてみたら、この避難小屋は出るとか出ないとか噂があるそうで。霊感の全く無い私は何も感じませんでした。
避難小屋と同じ位置にある滝谷出合は槍平小屋のライブカメラがある箇所です。
確かに水量が多いと渡るのは厳しそうですね。新穂高温泉ルートは沢を渡る部分が多いので、ライブカメラは要チェックですね。
藤木レリーフ。よく山行記録で見ます。藤木九三という方で、日本初のロッククライミングを目的とする山岳会を作った方らしいです。
涸沢岳が綺麗に見えてます。まだまだ天気は持ってくれそうです。
花、花、花。素晴らしいですね。ちょっと名前はわからないですが。
朝露も綺麗ですね。マクロ撮影したいですが、レンズがない。レンズ生えないかなー
木道を歩いていくと、槍平小屋手前に迂回路との分岐があります。せっかくなので迂回路を歩きましたが、まだ踏み硬められてなくて、新鮮な感じでした。
AM8:27(+4:00) 槍平小屋
そんなこんなで槍平小屋に到着。流石に少し疲れたので休憩をします。
テント場がフラットでとても過ごしやすそうです。水も豊富なので、次回はここでテント泊もしたいなあと思う今日この頃。
おにぎりを食べて出発。
この辺りの光の入り方と緑が良い。非常に良い。こういうの好きです。
木も低くなってきて、青空と緑のコントラストが綺麗です。素晴らしい。
西側は遂に雲がかかってしまいました。雨が降る前に何とか登りたい。
AM10:44(+6:17) 千丈分岐点
千丈分岐点、遂に到着。もう既にきついです。
さっきまでは青空も広がっており、アドレナリンで登れましたが、今はガスが広がっており、アドレナリンは消え失せました…
体力も結構消費しており、何より撮影機材が肩に食い込む…
千丈乗越方面。
周囲にはガスだらけ。アドレナリンが…
ゆっくり、ゆっくり登っていきます。100m毎にある標識がありがたいやら、残酷やら。
今までも沢山花が咲いていましたが、このあたりは本当にお花畑でした。
そろそろ、写真を撮るのもしんどくなったようで、これが登りの最後の写真です。
そのぐらいきつかったです。景色が見えればまた違うんだけどなー
AM12:45(+8:18) 槍ヶ岳山荘
遂に槍ヶ岳山荘に到着です!嬉しい!疲れた!眠い!寝る!
ということで、山荘で買ったモツ煮とおにぎりを軽く食べて、即就寝です。徹夜だったのもあって、一瞬で夢の中へ。
14時頃に起きると、雨の音。
外へ出ると、真っ白。早めに到着して良かったです。
雨なので、特にやることもなく、「孤高の人」をひたすら読んでいました。
ちなみに「岳」は山小屋で全て読破したので、現在は「孤高の人」を山小屋で読破しようとしています。最初は青春クライミング漫画かと思いきや、ジェットコースターばりの展開でガチガチアルパインになる漫画です。面白い。
夕ご飯を済ませると、ガスも少し晴れてきれいな夕焼けになってきていました。
ただ撮影中に結局ガスに包まれました。
夜も「孤高の人」を読みながら、外の様子を伺っていましたが、ガスが多く星も見えないので、とりあえず就寝。
朝3時ぐらいに外に出てみると、星がみえるようになってました。
即座に準備して星を撮ります。ただ、レンズフィルターをしていたので、タイムラプス途中で曇ってしまいました。反省。
明け方まで撮影を続けましたが、ご来光はガスに包まれ撃沈…
悔しいので、朝ごはんを食べました。普通に美味しかったです。
ご飯を食べて外の様子を伺っていると、ガスが取れてきました。この好機を逃すまいと直ぐに準備して、山頂アタックしました。
岩場の写真はないので、動画をよろしくどうぞ。(宣伝)
AM6:24 槍ヶ岳山頂
遂に槍ヶ岳山頂に到着です。東側は曇っていますね…
一方で他の方角は素晴らしい景色!最高です。
ジャンダルムも雲の切れ目から見えました。
上高地側の登山道。4年前に登りました。懐かしい。
山頂でゆっくりしすぎて、時間もないので下山します。
それにしても予定通りの天気で素晴らしい。天気予報ってすごい。
お世話になった山荘にさよならを告げて、下山開始です。
駐車場手前で雨に降られましたが、何とか車に到着。
下山はAM9:00発、PM14:10着でした。
下山後
下山後は登山口にほど近い、「中崎山荘 奥飛騨の湯」へ。
温泉に関しては完全ド素人ですが、湯の花たっぷりで泉質は良いんじゃなかろうか。
お腹も大変減ったので、飛騨牛を食べるべく、「お食事処 あんき屋」へ。
飛騨牛朴葉みそ焼うまい。というか、朴葉みそがうまいので、それに飛騨牛とかまずいわけがない。最高である。
奥飛騨しょうゆラーメンも食べましたが、奥飛騨感はあまりない…?普通に美味しかったです。
下山後のグルメは高くついて困る。どれも美味しそうだし。
山行を振り返って
久々の槍ヶ岳でしたが、比較的天気にも恵まれ、楽しい山行になりました。
やっぱり、登山を始めたら色んな所から見える北アルプスの象徴には登りたいですよね。
次回は表銀座とか裏銀座とか行ってみたいですね。というか2泊以上したことないので、どこか行きたいです。