【8月】蝶ヶ岳:三股より登る -北アルプスの大展望台-
テント泊したい (明けましておめでとうございます)
年は明けてしまいましたが、引き続き去年の夏の山行を振り返ります。
(年度末までに2020年の山行を振り返れればいいなぁ)
前回、念願の稜線を見に行けたが、欲求は高まるばかり…
山で星空を見ながら寝たい…
そうだ、テント泊をしよう。
そんな訳で今回は蝶ヶ岳に登ります。
何故蝶ヶ岳かというと、①テント泊の予約が不要、②比較的広いテント場、③危険箇所のない登山道 というのがポイントです。
①テント泊の予約が不要
コロナ禍でテント泊の予約不要というのは、天気予報を見ながら予定を立てられるので、非常にありがたいですね。(2021年以降はどうなるか不明ですが…)
②比較的広いテント場
テント場も稜線上にあることを考えると結構広いのですが、お盆ということもあり、ほぼ埋まっていましたので、早めの到着が必要ですね。
③危険箇所のない登山道
そして何より、登山道が登りやすい。久しぶりのテント泊装備(+撮影装備)ということもあり、登りやすい登山道は非常にありがたく、休憩込みでも標準コースタイムぐらいで歩けました。
加えて、今回はリベンジでもあります。
実は4年前にも1度蝶ヶ岳には登っていますが、当時は三股から常念岳、蝶ヶ岳を日帰りで行きました。その時は残念ながらガスってしまったのと、日帰りであまり長居できなかったので、蝶ヶ岳を存分に堪能しようという魂胆です。
それで結果はというと、天気の良さも相まって、素晴らしい山行になりました。
標高差は約1400mとそこそこあるので、まるっきり初心者にもおすすめ!っていう感じではないのですが、体力があれば技術的な心配はありません。木道や階段など良く整備が行き届いています。個人的には他で歩いていたけど、アルプスデビューをどこにしようか、と考えている人におすすめですね。
今回もダイジェストとして動画にまとめているので、登山道の雰囲気などは以下からご覧になってください。
(是非動画見てください。高評価とチャンネル登録も良かったらお願いします)
今回のルートと行動ログ
蝶ヶ岳 / adderさんの蝶ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
蝶ヶ岳の登山道は東側の三股から登るルートと西側の上高地方面から登るルートがありますが、メジャーなのはマイカーで登山口近くまで入れる三股かと思います。
今回我々も三股から登っています。
ちなみに今回深夜12時前に着きましたが、ほぼ満車でした。ギリギリ停められて良かったです。ここが一番の核心かも。
三股からのルートは以下のパートに分類できます。
・三股駐車場~力水:沢沿いのゆるい傾斜の登山道
・力水~まめうち平:階段とつづら折りの結構な登り
・まめうち平~蝶沢:ほぼ水平移動で蝶沢手前でゆるい登り (シダ植物がきれい)
・蝶沢~山頂:つづら折りの急登 (ここが一番きつい)
基本的に水平移動→急登→水平移動→急登を繰り返す感じですね。
急登ではゆっくりマイペースに登るのが吉です。
三股駐車場からスタート
AM 5:29 三股駐車場
駐車場にはきれいなトイレもあるので、しっかりと用を足しておきます。
山頂までトイレはないので、注意です。
三股駐車場〜三股(登山補導所)までは30分程度林道歩きになります。
AM 5:58 三股(登山補導所)
三股登山補導所では登山届が出せます。日にちによっては地元のものが配られているとかいないとか。
三股登山補導所から少し歩くと、常念岳との分岐があります。この分岐以降、山頂直下までは一本道なので、迷うことはないと思います。
沢の音、朝日の差し込む、気持ち良い登山道です。
AM 6:25 (+0:56) 力水
しばらく歩くと、最後の水場である「力水」に到着です。
8月なのにとても冷たくて美味しかったです。比較的、登山口に近いので、ここから調理などに使用する水を持っていくのもありかと思います。
この後は階段とつづら折りの急登があるので、しっかり休憩します。
まめうち平までの道中、ゴジラみたいな木、通称「ゴジさん」がいます。
(個人的に「ゴジさん」は日本版というよりハリウッド版に近いような気もします。フォルム的に)
途中サンダルがきれいに置いてありました。(これは下山時)
テント泊装備での急登が堪えるので、現実逃避休憩しながら進みます。
常念岳がきれいに見えます。
AM 7:56 (+2:27) まめうち平
やっとまめうち平に到着。標高差的にはここで折返し地点。
おにぎり補給。
まめうち平からの道はほぼ水平移動で、植生もシダ科が多く、非常に癒やされます。
看板も多く設置されています。
登山道も整備されていて、歩きやすい。非常にありがたいですね。
AM 8:47 (+3:17) 蝶沢
蝶「沢」なので、水の音はするのですが、登山道近くには流れておらず。
おそらく伏流しているので、上部まで行けば水はあると思うのですが、確認せず。
看板上は「力水」が最後の水場になっているので、場合によっては水が汲めない場合もあるのかも?ちょっとわからないですね。
しばらく水平移動だったので、休憩は取らず。
ここから山頂まで急登です。
悪路の看板も出てきました。
花に癒やされつつコツコツ登る。
AM 9:17 (+3:48) 第二ベンチ
あれ、第一ベンチは?と一瞬思いましたが、第二ベンチに到着。
(ちなみに第一ベンチってないんですかね?)
ゆっくり登っているので、特に消耗もなく、休憩はなし。
この看板あたりから木が少し低くなってきました。
後もう少しで稜線だと期待が膨らみます。
AM 9:50 (+4:21) 最終ベンチ
最終ベンチ到着です。
さすがにエネルギーが足りなくなってきたので、ここでパンを補給します。
最終ベンチを過ぎると、花が多くなってきました。
特に、稜線に出る手前はお花畑になっており、クルマユリなどが咲き誇っていました。
ここまでくれば、アドレナリンで足は軽い。
そんなわけで一気に稜線まで出ました。
稜線に出ると、ドン!と北アルプス南部のオールスターズがお目見えです。
槍穂高がきれいに見えます。素晴らしい!
AM 11:25 (+5:54) 蝶ヶ岳ヒュッテ テント場
混雑しそうなので、山頂に行く前に先にテントを張ります。
(テントを張るタイミングは受付前か後か、小屋によって異なるので注意)
小屋での受付も済んだので、お昼にします。
小屋のカレーです。普通にうまい。
AM 11:46 (+6:17) 蝶ヶ岳山頂
お昼ごはんも食べたので、山頂に遊びに来ました。
蝶ヶ岳はテント場から山頂が近いのも大きな魅力ですね。
(ご来光とか見に行く手間が少なくて済むよね)
友人が飲み始めたので、私は撮影タイム。
夕食はジョンソンヴィルのお高いソーセージとジンギスカンで優勝!
〆は棒ラーメンでお腹いっぱいでした。
夕方になると、槍穂高方面はガスってきてしまいました。
これだと夕日は厳しそうです。
西側以外は晴れているので、夕焼けは見られるかもなーと思っていると、きれいなグラデーションになってくれました。
そんな訳で、夕焼けを眺めつつ、夜の写活のため、早めにシュラフに潜り込む。
そんなに寒くなかったので、入り口を開けて、空が見えるように。
20時頃、目が覚めると、眼前に素晴らしい星空が。
すぐに飛び起きて撮影を行いました。
久々の天の川に興奮しっぱなしでした。
天の川はタイムラプスにもしているので、是非動画を見てください。(執拗な宣伝)
久々のテント泊で撮影機材も大幅に増えたためか、眠くなってきたので、早めに切り上げて就寝。ご来光の撮影に備えます。
AM4:20頃起床。皆さんが早くも準備し始めていました。
肝心のご来光は見えそうです。
ご来光のタイミングでは多くの方々が山頂に来ていました。
(なお、友人はシュラフの誘惑に打ち勝てず)
前日の午後からガスっていた槍穂高は朝になっても晴れず。
少し残念。
そんな感じで、2日目は中央道で帰らなくてはならないので、早めに下山。
AM7:22発、AM11:36着でした。
下山後
下山後はここらの日帰り温泉では定番の「ほりでーゆ~四季の郷」に行きました。
蝶ヶ岳ヒュッテで割引券を貰えるので、お忘れなく。
ひとっ風呂浴びたら、お腹が空いたのでお昼ごはんを安曇野市で食べました。
我慢しきれず、おろし蕎麦とタレカツ重の2杯食い。
計2000円超え。非常に美味しゅうございました。
山行を振り返って
天気にも恵まれ、非常に楽しい山行でした!
人気になるのも納得の登山道と景色です。やはり北アルプスの展望台はすごい。