【10月】秋田駒ヶ岳 :八合目より登る -雲煙纏う錦秋の駒ケ岳-【東北紅葉ツアー2020①】

念願の東北紅葉を見に行こう!
2020年最初の紅葉登山は東北の秋田駒ヶ岳からシーズンイン!
前泊込の4泊5日、有給を使い込んでの東北紅葉ツアーの始まりです。
ここ3、4年ぐらい毎年のように東北の紅葉写真を見ては、行きたいなぁと思っていたので、念願の紅葉の東北エリア上陸です。
仙台からの移動日を兼ねていたこともあり、最短の周回ルートでコースタイム3時間と非常にお手軽な秋田駒ヶ岳をチョイス。
この日の予報は雨予報もちらついておりましたが、午後から回復傾向で、登山中は無事雨に降られることもなく、紅葉のパッチワークを楽しめました。
今回もダイジェストとして動画にまとめているので、登山道の雰囲気などは以下からご覧になってください。
今回のルートと行動ログ
男女岳・横岳・焼森 / adderさんの横岳(秋田県)・秋田駒ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
秋田駒ヶ岳は東西南北に登山口がありますが、最もメジャーなのは最短距離で巡れる駒ケ岳八合目登山口かと思います。
駒ケ岳八合目はマイカー規制があり、以下の期間はバスに乗り換えることになります。
6月1日〜10月20日までの土曜日、日曜日、祝日と6月21日〜8月15日の平日
つまり紅葉シーズンは土日祝日がマイカー規制の対象となります。
今回は有給召喚により平日登山なので、規制対象ではなかったです。
(まあ対象だとしても午後にも結構バスの便があるので問題は無さそうですが)
駒ケ岳八合目からのルートは以下のパートに分類できます。
・登山口~片倉岳展望台:所々展望のある登山道
・片倉岳展望台~阿弥陀池:ゴロゴロした石の登山道→湿原の木道歩き
・阿弥陀池~男女岳山頂:急登 (ただし標高差100mなのでそんなに辛くない)
・阿弥陀池~横岳:ちょっとした登り
・横岳~焼森:基本下り。焼森周辺は草木がなくなる。
・焼森~登山口:草木が生い茂る。途中岩場もあるが、そんなに怖くない。
危険箇所もなく、終始展望の良い登山道です。
ただし、横岳~焼森~駒ケ岳八合目のシャクナゲコースは草木が結構高く生い茂っているので、熊との遭遇に注意です。
駒ケ岳八合目からスタート
の前に、腹ごしらえ。
仙台からの移動で昼になってしまったので、田沢湖駅にほど近い「桃屋」で昼食です。
ネットには割烹と書かれていたので、値段はお高めかなと思いましたが、そこまで高くないですね。
田沢湖 地豚「虹の豚」を使ったかばやき丼。
秋田といえばの稲庭うどん。
最高の定食です。
お腹もいっぱいになったので、いざ秋田駒ヶ岳へ。
登山口までの道は細いですが、舗装路なので特に問題なし。すれ違いだけ注意です。
車からちょこちょこ見える紅葉がもう凄い。曇りですがテンション上がります。
平日で天気も良いわけではないですが、駐車場はほぼ埋まってました。
東北の紅葉パワー恐るべし…
PM13:21 駒ケ岳八合目
駐車場から見る秋田駒ヶ岳。右上に見えるのが今日登る予定の男女岳です。
ちなみに駐車場にはトイレ完備、八合目小屋(写真右下)もあります。
登山口からしばらく歩くと、新道コースと旧道コースの分岐がありました。
現在、旧道コースは通行止めになっているようです。
紅葉と火山っぽい地形のギャップが面白い。
振り返ると絶景。素晴らしい。
紅葉がきれいすぎて、ちょっと登る度に足を止めて振り返ってしまいます。
個々の紅葉を見ると、ちょっと枯れ気味ですね。
時期的には少し遅かったかもしれません。
笹森山の斜面がきれいです。奥に見えるとんがりは乳頭山かな?
向こうに縦走するのも楽しそうです。
PM13:55 (+0:34) 片倉岳展望台
片倉岳展望台に到着です。このあたりからは田沢湖も見えますね。 (写真右下)
男女岳を望む。
山頂はガスって無さそうで何より。ガスらないように先を急ぎます。
登山道は非常によく整備されているので、道迷いなどの危険も少ないと思います。
登っていくと、木道に出ました。先には阿弥陀池と避難小屋が見えます。
阿弥陀池と紅葉。
山頂までの道は標高差100mを一気に登ります。 (この写真は下山時ですが)
PM 14:24 (+1:13) 男女岳山頂
サクッと登頂です。
登山口からこの時間で登れるのはありがたいですね。無理やりな行程でもなんとかなっちゃいます笑
ちなみに男女岳と書いて「おなめだけ」と読むそうです。難しい。
男岳は「おだけ」、女岳は「めだけ」です。
景色が真っ白なのでそそくさと下ります。
旧道コース方面。今は登山道が崩落しているので、歩けないようです。
阿弥陀池と避難小屋。
避難小屋の中は非常に綺麗でした。トイレも隣にあるので、快適に過ごせそうです。
横岳を目指して少しだけ登ります。といっても標高差50m程度ですが。
横岳と男岳・女岳の分岐に出ると、圧巻の景色が広がっていました。
こちらの谷は所謂「ムーミン谷」として知られている花の時期に人気スポットですが、紅葉の時期も凄い景色です。
特に上から見た小岳が好きですね。
横岳から伸びている尾根線歩きも面白そうだなぁ。
砂地の尾根が大焼砂かな?
景色を眺めていると、女岳(めだけ)のガスも晴れて、雲煙を纏っています。
横岳へ登ります。
PM 15:06 (+1:45) 横岳
横岳到着。
特に休憩も要らなさそうなので、先へ進みます。
焼森へ向かう登山道は結構草木が生い茂っています。
熊と遭遇しないことを祈り進みます。
ちなみにこの辺りにはシャクナゲの葉が多く生えていたので、花の季節も楽しそうですね。
禿げた丘が見えてきました。あれが焼森ですね。
遮るものが一切ないので、強風がダイレクトに当たります。
男女岳、阿弥陀池方面。
PM 15:24 (+2:03) 焼森
焼森に到着。強風で寒いのでさっさと撤退します。
下山道も絶景の嵐。東北の紅葉最高です!
ちなみに焼森→駒ケ岳八合目は草木が結構生い茂っているので、熊との遭遇注意です。
我々は少しビクビクしながら下山していました。
終盤にはミニ鎖場もありますが、危険度は低いです。
そんなこんなでPM15:51 (+2:30)に下山しました。
2時間半という短時間でこんな絶景を見られるなんて、東北民は羨ましい!と心底思いました。
下山後
この日は日帰り温泉には寄らず、岩手方面へ向かいました。
本当は乳頭温泉などもあるので、入って行きたかったのですが、時間もあまりなかったので、断念。
まあ、短時間の登山で、宿泊先も温泉なので、悔しくはないです。ええ、決して。
(次回は絶対乳頭温泉行きます♨)
何故時間が無かったかと言うと、田沢湖にマジックアワーを見に来るためです。
風もなく、非常にきれいでした。
完全に欲張りセットなので、正直もっと時間に余裕を持った方が良いかもですね。流石に。
その後は、盛岡に入った辺りで食欲がピークに達したので、焼肉・冷麺ヤマト 盛岡店に突入。
〆の冷麺の大盛りを頼んだら、2玉入っててすっかり満腹で幸せ。
この後は温泉に入って、東北紅葉ツアーのメインに備えて眠りました。
ツアー2日目に続く。
山行を振り返って
全体的に危険箇所はなく、非常に短時間で展望の良い景色を巡れる素晴らしい山だと思いました。
パッチワークのような紅葉も最高で、また晴れた日に必ず訪れたいと思う山です。
また、今回は秋に訪れましたが、6、7月の花の季節も非常に人気のある山なので、その時期にも訪れたいと思いました。
ただし、活火山、かつ、熊も多く生息する山域なので、十分な配慮・準備は必要だと思います。
次回は今回行けなかった本峰の男岳やムーミン谷の方にも行ってみたいです。